小説を書くなら、情景描写も上手くなりたいものです。小説を書く上では映像としてその場面を相手に見せるということができないという点が、特に難しいのではないでしょうか。小説は文章のみで伝えなくてはいけませんし、文として書かれていない事柄に関しては読み手は想像をすることも簡単ではないのです。

もしかしたら、人によっては違う解釈をしたりイメージすることもあるでしょう。例えば、『公園』という言葉一つでも大きく広い敷地の公園を想像される方もいるかもしれませんし、近所にあるような小さめの公園を想像する方もいるものだということです。

その場の情景を表したいからと言って、長たらしく説明をしてしまうと、読む側にとっては少々ウンザリしてしまう可能性もあります。こういった面が情景を描写するにあたって容易ではないところとなります。

簡潔に書き過ぎれば、その情景が伝わりにくくなってしまいますし、伝えたい情景を長く書き綴ってしまうと読む人は萎えてしまうかもしれません。この点は、小説の中の色々な場面で起きかねないことです。

矛盾点をきっちりと解決することは不可能と思われますが、長くなり過ぎない程度に読者にその情景が伝わるように心がけて描いていくという方法が賢明です。それでもなるべく上手に情景を描くポイントはあります。

例えば、動作とミックスさせて書くということです。動作ばかりが書かれていれば、情景は浮かび上がってきません。なので、動作を表す文の中に情景の部分を加えてあげるのはいかがでしょうか。

動作の文に少し情景描写をプラスするだけでも、場面を細かく連想する中でも情景も浮かび上がってくるでしょう。また、他にも情景描写自体が必要であるのかを考えてみるということも大事になってきます。

どこにでもある様な景色であれば、誰もがわかっていることが考えられますし、わざわざ描写しなくても良いということになるのです。とは言え、きちんと情景を描く必要があるケースもあります。

それは『街』や『都会』、『都市』といった言葉です。要するに、都会と言っても大都市で建物も人も溢れているような場所であるのか、それとも地方都市の繁華街程度の賑わいの都会であるのかによっても違いがあります。

『都会』で考えるならば、作品の今後への影響も考えてしっかりと場所の広さや栄えている度合いなどといったものを描写することが大切です。さらに、話しは変わりますが情景描写を上手になるためには有名作家の作品の真似をすることを推奨する向きもあります。

ただ、参考にするとしたら自身の書きたい作品に合った作風やジャンル等の作家を選ぶようにしましょう。ただ、1人の作家のみを集中して真似してしまうと著作権法に触れてしまう恐れもあるので、気をつけてください。

そして、情景描写の腕を磨くなら俳句の腕を磨くという方法も一案です。俳句を多く作っていくことで、情景描写も上手になれるでしょう。1日1句を目安にノートなどに記してみてはいかがでしょうか。