小説では、会話も当然ながら重要なポイントとなります。会話は登場人物を成長させていくものですし、会話によって物語自体も進んでいくものなのです。会話の使い方次第で、作家としての技量も測られる可能性もあることを覚えておきましょう。

あるプロ作家の方は、『“隠す会話”を使う方法を取得することがポイントだ』という様なことをおっしゃっています。手法としては、黙ることや話を逸らすといったものと、作者自体が物語を覆すような隠す会話の2種類があります。

話を逸らすことで隠す手法については、どういったことかと言うと物語の中の大事な部分のキーポイントとなる登場人物がいるとして、本質をつくようなセリフを言ったとします。ところが、そのセリフを受けた他の登場人物は気づかない場合もあるでしょう。

そして、本質とは全く関係のない点について反応を示してしまったとします。そうなってしまえば、読み手側もそれが伏線であることに気づかずに、会話に流されるというテクニックです。

続いて物語を覆すような会話に関しては、例をして挙げるならば犯人を捜すために手がかりを見つけようとして聞き込みをしているとしましょう。『怪しい男が来ませんでしたか』と聞いたとした場合、相手は『そういった男は見ていません』と答えるかもしれません。

しかし、後になり実は犯人が女であったことが判明し、聞き込みの相手は男は見ていなくても女は見ていたという結果とする手段です。こうした方法はミステリーなどでは用いられることも少なくありませんが、読者はそれが伏線であることに気づくことができないものです。

読み終えた後に、あれが伏線だったのかと気づくこともありがちです。そうして読者に残念がらせることができるようであれば、この手法も成功と言えるのではないでしょうか。執筆の際には、こうした方法を使うことも一案なのです。

さらにセリフや会話に関しては、『話し言葉』が良いセリフであると考えられます。それは、要するに実際の生活で人が話しているであろう言葉の事を指します。話している人物やその状況にマッチしている点も大事になってきます。

それでも、リアリティーを求めようとして他の人の他人を写して書いたりしてしまうと、ストーリーがあまり面白くなくなってきてしまう可能性もあるため、気を付けたいです。それは、日常では物語を展開していこうと言う目的で会話をしていませんし、会話の中に無駄があったりもするものです。

よって、リアルは追及しつつも物語として展開して行ける程度の会話を作っていくことが大事であるということです。反対に悪いセリフは、物語を展開していくためだけに話しているセリフ・会話であったり、登場人物やその時の状況にマッチしていないセリフや会話なのです。

それは、不自然になりくどさも出てきてしまうからです。理屈っぽく聞こえてしまうこともあり、普段の会話のようには聞こえなくなってしまうでしょう。会話を作る時には、こうした面にも気を配ることが大事です。