小説を書くならば、比喩表現が上手く書けるようにもなりたいものです。比喩には直喩と隠喩の2種類ありますが、比喩という手法自体が小説の書き手にとって腕が試されるような部分もありますし、拘る方も少なくないでしょう。

とは言え、比喩表現は小説の中の飾りのようなものですし、あまりに多用してしまうと辟易されてしまうこともあります。なので、そんなに多く使わずに大事なポイントにだけ取り入れることが大事となります。

それに、比喩の中の直喩と隠喩をどういった場面で用いるかといった、使い分けについても気を配ることも必要です。特に、隠喩は少な目に使うことがおすすめです。大切な部分に使うようにすることが適しています。

その理由は、直喩であれば普段の生活であっても使うことがあり、読み手にとってもさほど珍しいものではないからです。よって、続けて直喩を使っても文に違和感は生まれないということになるのです。

ところが、反対に隠喩は日常では使うことがあまりありません。隠喩ではまるで詩のような表現となってしまうことから、読者はその都度どういう意味なのだろうかと考えさせられてしまうことになるのではないでしょうか。

そうなると、結果として読みにくい文章となってしまうということです。もし隠喩を使うとしたら、突然隠喩を持っていると読者が読み辛くなるという難しさがあります。その言葉の中に意味を持たせて書いた文だとしても、作者自身は何のことかわかっているものの、読者にはわからないこともしばしばなのです。

何を意図して書いた隠喩の文なのかを読み取れることは少ないでしょう。それを改善するためには、隠喩を使って言いたい文を、そのすぐ前で直喩を使って表現するという方法があります。

読者の方に、あらかじめ隠喩を使う前に直喩で慣れてもらうということです。例えば、周囲に対して心を閉ざしてしまっている登場人物がいるとして、『心を閉ざしている』ことを伝えるために隠喩を用いたいなら、『心に幕を張る』とすぐに言うのではなく、『心を開けなくなったから、心に幕を張り閉ざしてしまっている』などといった具合に表現することも一案なのです。

直喩を使い隠喩を使うことを前もって読者に教えておくことで、隠喩を使う前の前提としてベースを直前に使っておくことがポイントなのです。比喩表現は、小説を書き始めて間もないうちは様々な表現の仕方を真似てみることも一案です。その後に慣れてから次の段階に進んでいくことも大事です。

どういった比喩で表現しようかと悩んでしまうかもしれませんが、そういった場合にはネットなどを探してみることも手段の1つです。もしかしたら、あなたが使えるような比喩表現があるかもしれません。

慣れてきた場合には、例えば、野球のボールを投げた速度が速かったとします。その速さを描写するために、速度の速いものを挙げてみましょう。突風などでも良いでしょう。そして、続いてその速さがどこからくるのかを考えてみるといった具合に、連想することで比喩を作り上げることができます。