小説を書くなら人物の描写もできなくてはいけません。人物描写をするなら、直接的に表現する方法もあります。全てを直接的に表現しているかは置いておくとしても、人物の特徴を細かく捉えて具体的に想像できるように表現する方法です。

例えば、髪の色や瞳の色、体格などについてが挙げられます。直接的に表現する際に気を付けるべきは、全部を細かく書き過ぎないことです。人物描写は、見た感じを詳細に書くことではないのです。

直接的な方法があるなら、間接的に人物描写をする方法もあります。例えば、文の中で登場する女性の容姿については一切触れていないとします。容姿の表現ではなく、読者は文の中にある女性の動作を読むことで、女性の姿を想像することになるでしょう。

しかし、動作もしくは行動を表す文だけでも、何となくどんな見た目の女性なのだろうかと想像することができるものです。例えば、グラスの水滴をしきりに拭いているといった描写があれば、神経質そうだという印象を与えることもできます。

また、抽象的に人物描写をすることも可能です。ひ弱そうな少年、上品そうな奥さん、美人な女性などといった言葉が抽象的な表現です。こうした表現は、その人物を見た感じの直感によって描かれるものです。

こうした『ひ弱そうな少年』などの言葉を基にして、読者の方はその人物がどの様な見た目のひ弱そうな少年なのかを想像するということです。それに、穏やかそうという言葉や気難しそうと言った言葉を用いると、性格までも表現することが可能になるでしょう。

直接的な表現は物語の重要な位置にいる主人公やそれに次ぐくらいの立ち位置のキャラクターに用いられることが多いです。間接的な方法は、あまり表向きに出したくないような、例えば黒幕などを表現する際に使うという手段もあります。

ちなみに、行動もしくは物をどの様に扱うかによっても人物の特性や人柄が表れるものです。登場人物を描くとしたら、その人物の性格や見た目をそのまま書くよりも、立ち居振る舞い等を描くことで、読み手にも上手に人物像を伝えることができることもあります。

このキャラクターならどの様な行動をするか、それを見たら自身でどう感じるのかといったことを考えながら人物描写をすることも一案です。さらに、登場人物についてはそれぞれに履歴書を書いておくこともポイントになります。

年齢や生い立ち、それに体型などといったものが設定され、小説の中で読み手の方にも説明がされていくものです。とは言え、それは登場人物のスペックを描いているだけなのです。

ただ、文中のスペックでは相手が優しい人なのか明るい人なのかといったことがわからないのではないでしょうか。そのために、見た目を描写することが必要です。ここで上記に示した、行動や物をどの様に扱うかを描写することで、人物の特性などまでも描写して見ることが大切だということです。

以上のことを参考になさって、魅力的な人物描写を目指してください。