今回は初心者らしさを無くす方法について考えてみたいと思います。小説を執筆して日が浅い方は皆初心者です。それは誰しも同じことですし、それが恥ずかしいということではないでしょう。

執筆スキルを上げることも大事ではありますが、自身が楽しんで書いていくことも大切です。とは言え、書いていく中ではもっと書くことが上手になりたいと思うものではないでしょうか。

まず、小説は文字のみの世界ですので漫画やドラマの様に、見た瞬間にその映像が見えるということはありません。なので、読み手の方が文章を読みその状況を頭の中で想像するという形になります。

その際には、自身のいる世界をイメージするものです。漫画の場合は大体白黒の世界ですが、小説では色がありリアリティーもある世界を想像することがあるものなのです。この点が小説の特徴の1つでもあります。

ところが、小説が初心者らしくなってしまう理由もこの点にあるということをご存知でしょうか。小説は、文章を読んだ上で読んだ方が自身の知り得る中でそれに近い映像を選びだして、そのシーンに合わせて想像することが通常です。

書き手にとっては、読者の方がどういった世界を想像するかを調節することは困難なものです。そういったことから、小説の中にリアリティーに欠けるシーンがあると、読者の方の脳内で想像することができなくなってしまうことがあるのです。

例えば、オーソドックスではありますが主人公が学校なり仕事に遅刻しそうになっていて、『遅れちゃう!』などと言いながら走っているシーンが漫画にあるとします。これは漫画なのでシンプルとなっているため、セリフが絵の表現方法とマッチしているなら問題ありません。

しかし、これが小説になると初心者らしくなってしまいます。実際にはわざわざ『遅れちゃう』と言いつつ走る人というのは考え辛いこともあり、小説の中にリアリティーのないシーンが出てくると、読み手の方もイメージを掴みにくくなってしまうということです。

なので、もし遅刻しそうだというシーンを描くなら、登場人物が言葉に出さない方法を採ることも一案です。どういった事かと言うと、例えば『心の中で(遅れちゃう!)と呟いた』などといった風に、心の声として描くという方法があるのです。

こういった手法であれば現実でもあり得るような設定になるので、違和感も感じないでしょう。ぜひ摂り入れてみてはいかがでしょうか。また、その他にはもしかしたらキャラクター設定を考えていたとしても、その事に文中で触れられないということもあるかもしれません。

要するに、このキャラは黒髪でロングヘアにしようとか、眼鏡をかけさせようと考えていたとしても、それが文の中で触れられないとしたら、せっかくの設定ももったいないのではないでしょうか。

なので、容姿についての描写をところどころで登場されるという方法があります。何気ない場面にもキャラの特徴について入れていく機会でもあります。物語は長くなるものもありますし、何度も描写を入れても構わないという見方もあるでしょう。